ヒブワクチン(Hibワクチン)

ワクチンが防ぐ病気

ヒブ髄膜炎とは
細菌性髄膜炎は以前は脳膜炎といわれ、脊髄や脳を守る膜(髄膜)に細菌が感染し、発熱・嘔吐・頭痛(不機嫌)などを主な症状とする重篤な病気です。死に至ることも多く、生存し得ても様々な後遺症を残す可能性がある怖い病気です。その中でも、Hibによる髄膜炎は病状が重く後遺症を残す頻度も高いことで知られています。罹りやすい年齢は0歳(生後4ヶ月頃)から2歳までです。4歳を超えると罹患率は減ってきます。

ワクチンの説明

ヒブワクチン(Hibワクチン)はインフルエンザ菌b型による細菌性髄膜炎などの重症感染症を予防するワクチンです。WHOの推奨もあり現在は世界100カ国以上で導入され、多くの国では定期接種に組み込まれ公費で接種されています。

ワクチンの接種時期・対象者や、費用・助成制度について

ヒブワクチンは、生後2ヶ月から接種するお子さんには3回、3回目から7ヶ月以上あけて、合計4回接種します。
また、ヒブワクチンは接種を開始する年齢によって接種回数が異なるのが特徴です。
2ヶ月以上7ヶ月未満--初回3回+追加1回
7ヶ月以上 1歳未満--初回2回+追加1回
1歳以上 5歳未満--1回のみ
追加接種は、2回目・3回目の接種から7ヶ月~13ヵ月後に接種。
※接種開始年齢・接種の進み具合で回数が途中変更になる場合があります。

ワクチンの効果

定期接種としてヒブワクチンを接種しているアメリカでは、ワクチン導入前は、5歳未満人口10万人あたり年間25人といわれたヒブ髄膜炎の発症数が、ワクチン導入後はほぼ0になりました。ヒブワクチンは非常に有効性の高いワクチンと考えられています。

ワクチンの副反応・副作用や注意事項

ヒブワクチンの副反応は、半分くらいの人は接種部位が赤くなり、5人に1人は腫れ・しこりが見られます。熱が出ることもあります。

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